4ヶ月で基本情報技術者に合格した方法(文系・未経験)

最近プログラミング初心者さんの支援をしているので、一応国家資格である「基本情報技術者」について解説してみようかなと。

文系未経験でシステム会社に新卒入社した私が、入社した月の試験で基本情報に合格したときの方法をご紹介したいと思います。

はじめに

まず、勉強前の私の状況と、基本情報技術者試験の特徴についてお話します。

基本情報技術者の特徴

  • 「国家資格」!。
  • 春と秋の2回しか試験がない
  • 午前と午後の両方60%以上で合格
  • CBTではなく会場で筆記受験(※都道府県までしか指定できない)
  • 午前(2時間半)+午後(2時間半)の長丁場orz
  • 全部選択問題!記述問題なし。やったね!
  • 採用選考で有利になることもある
  • 受験費用や資格手当がもらえる会社もある
仕事しながらの人は、試験日に出社にされてしまい試験が受けられない、というケースが結構あるようです。入社してから勉強すればいいよと進めてくる会社には要注意!

私の勉強前の状況

私の状況は下記の通り。

  • 文系出身、実務未経験
  • プログラム言語はHTML/CSS/JSのみ独学。JAVAなど午後試験の言語はノータッチ
  • インターネット(LAN、ファイアウォール等)、経済用語(ブルーオーシャン等)は詳しい方
  • ハードウェアは全く知らない(クロック数…?RAID…?)
  • Excelは、ググれば関数が使える程度。マクロ?VBA?聞いたことしかない
  • 資格とれば月給あがると聞いたので絶対に受かろうと腹を括った

作戦

まずは「スケジュール」と「目標点」、「得点配分」、「選択科目」を考えました。

スケジュール

資格のTACに模擬試験があったので受けることにし、模試で合格点の60%を超えるようにしようと覚悟を決めました。

  • 12月 計画開始
  • 1月 かんたん合格教科書を2週
  • 1月末 過去問を1回分解いて実力試しをする
  • 2月 午後対策(12月時点では教材など未定)
  • 3月19日 TAC模擬試験 →60%目標
  • 4月16日 本番 →80%目標

目標点は2割増しで設定しよう!

確実に60%とるために、目標は本番80%に設定。

約10年、受験業界で塾講師をしていて身にしみて感じていたこと…それは…

確実に受かりたいなら、

目標点は2割増しで設定!

私自身も2割くらい高めに設定しておけば確実に受かることが多かったので、今回もその作戦でいくことにしました。

・9割目標の人→大体8割(悪くても7割いける)

・8割目標の人→6割(問題と相性が悪いと5割切ることもある)

・6割目標の人→5割にはほとんど届かない

ちなみに、80%目標、60%確定を掲げて勉強した結果、75%と72.5%でした!

午後試験の選択科目

基本情報の午前試験ではどの問題で何点とるか?の配分を考えることが重要です。

点数配分

【100点満点】

必須:セキュリティ(12点)、アルゴリズム(20点)

選択:4問×12点(48点)

言語選択:C, COBOL, JAVA, アセンブラ, 表計算のうち、自分のできるもの(20点)

「選択」は、ソフトウェアが得意!とおもっていてもソフトウェアが出ない回もあったりするので、注意が必要です。

「必須」「言語」は、そういうことはなく必ず出題されるので、セキュリティと自分の決めた言語の約30点分は絶対におさえましょう。

そうすれば選択で30/48とれば合格できます。

え、アルゴリズムはだって?それは…詳しくは次へ……

取捨選択

私の午後問題の作戦はこうです。

  • 必須 セキュリティ 12点
  • 選択4問
    ストラテジ(戦略) 12点
    マネジメント 12点
    データベース、設計、ハードウェア辺りから2つ 24点分。
  • 必須 アルゴリズム→捨てる 0点
  • 【言語】表計算 20点

実は、アルゴリズムを捨てるので最初から100点満点ではなく80点満点になります…

絶対60点とるつもりで80点狙いにいくと書きましたが、つまりアルゴリズムを捨てる代わりにほかを満点でいくつもりでいくということです…

なんかこう書くとやばそうですよね。

でも、アルゴリズム未経験の人がアルゴリズム勉強する時間と、それ以外を完璧にする時間のどっちがマシかというだけです。

30年度春のアルゴリズムの過去問を見てください。

一見最初の図は簡単そうですけど、ちょっとスクロールすると、うぁお…。

これの勉強にはかなり時間が必要なだけでなく、暗記ではなく論理と仕組みの理解になるので気合では乗り切れません。

内定先の教育担当者はアルゴリズムとCOBOLを熱心にすすめてくださいましたが、文系未経験の私には無理でした。

で、CもJAVAもやったことなかったので、Excelに近い「表計算」を選択しました!!

理系出身である程度、「擬似言語」や「アルゴリズム」に親しんでいるならばアルゴリズムでも良いと思いますが、この「アルゴリズム」という科目は、この試験用に作られた擬似言語なので、ここでいっぱい勉強しても実務では使いません。考え方は似ているので役に立つかもですが、JAVAやCみたいにそのものが活きるわけではありません。

作戦のまとめ

  • 1月に教科書を2週!
  • 1月末に過去問を1回分解いて実力試しをする!
  • 2月に午後問題を集中して学習する!
  • 3月に模試を受けて60%とれるようにしたい
  • 4月の本番で80%目標
  • アルゴリズムは勉強しない。
  • 言語は表計算

使用教材

前提の話が長くなってしまいました。いよいよ具体的な話です。

私が使っていたメイン教材は全部で6つ。

  1. 標準レベルの参考書(かんたん合格
  2. 辞書代わりに使う発展レベルの参考書(栢木教室
  3. 過去問集(かんたん合格 過去問)
  4. 午後問題集(試験によく出る 午後)
  5. 表計算問題集(らくらく突破)
  6. 基本情報技術者ドットコム

効率的な勉強のしかた

基本の勉強法

過去問や問題を見る(自信があれば解く)

まずは「かんたん合格」の索引を引く

載っていなければ「栢木教室」の索引を引く

栢木教室」に載っていれば、「かんたん合格」の余白に説明を書き加え、索引にも書き加える。
★載っていなければ、潔く覚えるのをあきらめる ※重要

教科書に載っていた情報から、問題を解く

答え合わせ

教科書の出題された部分にマーカーを引いて、出たことを強調しておく

具体的なやり方

メイン教材は「かんたん合格」教科書です。

「かんたん合格」のいいところは、まえがきにも書いてある通り、頻出項目に絞って掲載しているところです。

取り上げる項目を厳選し、最小の努力で合格

短時間の勉強で合格ラインに到達できるように、徹底的に項目を厳選しました。過去10回分の試験問題を分析し、出題頻度の高いものに絞ってあります。試験に出題されないと思われる項目や用語は一切取り上げていません。

絶対に出るようなところを載せているけれど、その代わり、載っていないものも結構あります。

私は二冊も参考書を持ち歩きたくなかったので、「かんたん合格」に載っていないところは栢木からシャーペンで写していました。

写す過程で少し理解も深まりました。

過去問に「標本化」とあった。

かんたん合格」の索引にはなし、「栢木教室」には載っていた!

ということで、余白に写して…

かんたん合格」の索引にも「標本化」を書き加えました!!笑

こうすることで、「まだ覚えてないものがたくさんあるよ~ヒイイ」みたいなことにならないよう、学習範囲を最低限に抑えることができました。

【午後】午後対策問題・過去問の使い方

過去問について

過去問集に載っている分は書き込みをし、あとは公式のホームページからPDFをゲットして使いました

ただし公式にのってる過去問は解答はあっても解説はないので、基本情報技術者ドットコムなどで解説を見つけてください(笑)

ストラテジ・マネジメント分野

ストラテジやマネジメントの問題は情報が多いので、書き込みをして解くほうがよいです。

きれいなままにしておこうと思うと計算ミスをしたり勘違いをしたりします。

具体的に言うと

  • 最初にのっている説明部分で重要なところは線を引いて強調する
  • 表には書き込む
  • 選択肢はしっかり書き込んで削って絞る
こうしないとうっかりミスで何点も失います。私はそのせいでマネジメントの分野は自分はとれないと思い込みました(笑)

書き込みのためには、コンビニでコピーしてもよいと思いますし、割り切って書き込んで使ってもよいと思います。わたしは一回目コピーして、次は薄くメモや線を書き込みました。答えは違う紙にメモして、三回目は書き込みを消してから直接全部書き込んで使いました。

【表計算】対策本でしっかり学習

改訂3版 基本情報技術者 らくらく突破 表計算 (情報処理技術者試験)

水平とか垂直とか関数の理解が全然だったのでこれはとても役に立ちました。おかげさまで本番も満点です。やったね。

しかし、関数がどういう関数なのかは丸暗記する必要はありません。なぜなら本番も後ろに、過去問も後ろに、説明が載っています。

本番も後ろについている説明を見て、〇をつけていま使っている関数がどれか確認しながら解きました。

でもやはりどういう動きをしてどこを取得してくるのか、それはこの本で学ばせてもらったと思います。

使った時間は短かったですが、買ってよかったどころか必須の本です。

【模試】模試の使い方

模試は、実力だめしに使うのではなく、自分の作戦が正しいかを確認するために受けます。

私はTACの公開模試「情報処理技術者試験 公開模試」を本番一ヶ月前に受けて、その日の帰りに自己採点して、自分の作戦が間違っていたことに気付いて方向転換しました。

結果がくるのを待ってはいけません。自己採点するのです。結果がくるころはもう本番です…。

それまではアルゴリズムに時間を割いてたのですが、マジでだめなことに気付いてここで捨てることに決めたのです。

あとハードウェアとソフトウェアもかなり苦手だなと思ったので、他をがっつりかためようと心に決めました。

おわりに

長いので今回の記事はまずここまで。

次回の記事で、当時の具体的な…アルゴリズムに躓いたり、SQLをどうやって勉強したのかとか、そういった苦手克服の部分について書いていきたいと思います。

★次回記事★

4ヶ月で合格する基本情報技術者:後編(データベース・模試・本番対策)

2019年4月13日